「Webライターに資格は必要?」
「文字単価を上げるには、どの資格がおすすめ?」
「Webライターとしてスキルアップしたいけれど、何をすればいい?」
Webライターとして働くために、特定の資格は必要ありません。
とはいえ、多くのWebライターが存在する今、仕事を受注するための他者との差別化要素として資格が有利に働くのも事実です。また、キャリアアップを考えたときに、資格はわかりやすい勉強方法を示してくれます。
どのような資格を持てばいいのかは、資格を取得したい動機によって異なります。そこで、この記事ではWebライターが「資格がほしい」と思う主な4つの動機別に、おすすめの資格を紹介します。
資格は必須ではないが、実用的
資格を取得するためには、勉強したり費用を払ったりと労力が必要です。それでもWebライターが資格取得をめざすメリットを3つ紹介します。
正直、資格の取得は実績には及びません。そのため、実績がある方は資格取得にこだわらなくてよいでしょう。
他ライターとの差別化要素になる
初心者でも在宅で始められる仕事として、Webライターはとても人気の職種です。そのため、新しくWebライターを始める方は増えており、初心者の競争率が高い職種ともいえます。
そんな中、資格はアピール材料としてうってつけです。
資格だけを頼りに仕事は受注できませんが、資格を持っていて損なこともありません。同じようなプロフィール内容であれば、資格を所持している方が有利といえるでしょう。
文字単価アップにつながる
Webライターにとって文字単価のアップは目標であり、悩みの種です。文字単価を上げたい、と考えたとき、資格の取得はクライアントとの交渉の切り札になります。
文字単価の交渉材料として代表的なのは、後ほど詳しくご紹介する「SEO検定」です。SEOライティングと呼ばれる、SEO対策を加味したWebライティングは文字単価の相場が2.0円以上といわれています。
文字単価の低さに悩んでいる、手っ取り早く文字単価を上げたい、という場合には資格の取得がおすすめです。
客観的評価によりスキルに自信を持てる
特にWebライター初心者の方は、はじめは不採用や不合格が重なり、落ち込みやすいものです。そんなときは、仕事がない時間を逆に有効活用して、資格の取得をめざしてみてはいかがでしょうか。
資格は、努力の結果が認められて得られるものです。そのため、資格を取得できれば、特定の内容について自信を持てるでしょう。また、着実なスキルアップにもつながります。
体系的に効率よく学べる
資格というと、取得後のメリットに目が行きがちですが、実は勉強の手段としてもおすすめです。
検定や資格試験では、テキストや解説動画が用意されているものが多くあります。学習内容が体系化されているため、目的に応じて必要な内容を効率よく学べます。
資格を取れるのがベストですが、落ちたからと言って勉強が無駄になることはありません。
YoutubeやWebサイトを使った学習は、無料で気軽に学習できる点がメリットです。しかし、あらゆるコンテンツが横並びに存在するため、「簡単な内容から順番に学習する」といった体系だった学習は難しい側面があります。
【目的別】Webライターにおすすめの資格4選
「資格がほしい」「資格でも取ろうかな」と考えるとき、その背景には目的があるはずです。例えば、競争力を高めて受注できるようにしたい、収入を増やしたい、など。
Webライターが資格取得を考える際の主な目的別に、4つの資格を紹介します。
これからWebライターをはじめるなら「Webライティング能力検定」
これからWebライターとして仕事を始める上で知っておきたい基礎知識を学ぶのにおすすめなのが、Webライティング能力検定です。国語・Webライティング基礎・コピーライティング・SEO・法律など、Webライティングに関わる基本的な知識を身につけられます。
試験問題の点数によって1級〜3級の資格が与えられます。
【Webライティング能力検定】
・運営元:一般社団法人日本Webライティング協会
・資格名:WEBライティング能力検定1級~3級
・受験方法:全国17ヶ所の会場
・費用:
5/26(第41回まで)13,500円(税込)(テキスト、問題集、合格証発行費用を含む)
※8/25(第42回以降)は17,600円(税込)に価格改定
・難易度:1級合格は初心者には「やや難」(1級合格率 25〜30%)
・資格の有効期限:2年間(更新費用13,200円)
・公式サイト:Webライティング能力検定
1級の合格率は20〜25%と高くはありませんが、Webライターではない人も受ける検定であるため、Webライターなら1級を取得したいところです。
1回の受験で絶対に1級を取得したいという方は、費用が19,800円(税込)と高くなりますが、動画解説やメールでの質問といったサポートが付く「ビデオ講座セット」での受験がおすすめです。
内容が基礎的なので、Webライターとしての競争力を高められるような資格ではありません。あくまでも、効率的に基礎固めしたいという方におすすめな資格です。
クラウドソーシングで仕事するなら「Webライティング技能検定」
ランサーズといった、クラウドソーシングサイトで仕事をしている方におすすめな資格が「Webライティング技能検定」です。この資格試験では、クラウドソーシングでの業務に必要な基本知識・ビジネスマナー・文章作成力を評価します。
【Webライティング技能検定】
・運営元:一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会
・資格名:WEBライティング実務士
・受験方法:オンライン(月に一回、開催)
・費用:試験料 6,000円(税込)+教材費 32,000円(税込、必須)
・難易度:Webライターとして仕事をしているなら、普通〜やや簡単(合格率 平均50%)
・資格の有効期限:なし
・公式サイト:WEBライティング技能検定
この資格の最大のメリットは、クラウドソーシング各社での特典を受けられることです。
例えば、ランサーズであれば、クライアント向けのメールマガジンで「オススメの人材」として資格所得者を紹介してもらえます。サグーワークスにおいては、サグーライティングプラチナの記事報酬が永久に5%アップなど、嬉しい特典があります。
特典内容はなかなか魅力的なので、自身が使っているクラウドソーシングサイトの特典があるなら、割とおすすめの資格です!
ただ「ヒューマンアカデミーの講座受講が必須」という部分が微妙。
これから勉強する方には役立ちますが、すでにWebライターとして仕事をしている方には既知の内容が多く、費用が高いと感じるかもしれません。
文字単価を上げたいなら「SEO検定」
検索の上位表示に特化したスキルを評価するのが「SEO検定」です。Webライターとして仕事をしていれば、SEOがいかに重要なキーワードか、身にしみて感じていることでしょう。
SEO検定では、4級から1級までの難易度が設けられているため、自身のレベルに合わせた受験が可能です。
【SEO検定】
・運営元:一般社団法人全日本SEO協会
・資格名:SEO検定
・受験方法:全国10箇所の会場
・費用:4級・3級 5,000円、2級 6,000円、1級 8,000円(すべて税別)
・難易度:普通(全級70〜80%ほどの合格率)
・資格の有効期限:なし
・公式サイト:自宅でしっかり学べるWEBの資格【SEO検定】
会場での試験ですが、特定の講座を受講せずとも受験料だけで受けられるため、実用的でリーズナブルな資格といえます。公式テキストもあるため、教材でしっかり勉強したいという方にもおすすめです。
ちなみに、SEO検定の4〜1級すべてに合格すると、認定SEOコンサルタント養成スクールが主催する「SEOコンサルティング学習カリキュラム」を受講できるようになります。
審査に通過すれば「認定SEOコンサルタント」の認定を受けられ、SEOのコンサルティング業務への道も開けますよ。
Webディレクターをめざすなら「Webディレクション試験」
Webライターを続けていると、ディレクター業務に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが「Webディレクション試験」です。
その名の通り、Webディレクションに必要な知識を身につけられます。受験資格はないため、誰でも気軽に受験できます。また、公式テキストや問題集もあるため、勉強するのにも困りません。
【Webディレクション試験】
・運営元:社団法人 全日本能率連盟
・資格名:Webディレクター
・受験方法:オンライン
・費用:10,000円(税別)
・難易度:普通(合格率は70〜80%ほど)
・資格の有効期限:2年間
・公式サイト:Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)の概要
Webディレクターの仕事の中でもライターの管理は重要な仕事であるため、ライター出身のWebディレクターは重宝される傾向にありますよ。
また、IT企業への就職にも役立ちます。
クラウドソーシングサイト独自のテストもおすすめ
たとえば、クラウドワークスでは「Webライター検定3級」という検定が用意されています。検定内容の解説動画もあり、無料で受験できるので、クラウドワークスで仕事をされる方には、とてもおすすめです。
検定に合格すると、下の画像の内容がスキル検定の合格実績としてプロフィールに表示され、大きなアピールになります。
検定の説明に「合格率5%以下」とあるので、難易度が高い資格を保有していることをクライアントにアピールできます。クラウドワークスで仕事をするなら、積極的にチャレンジしてみましょう。
ただし、テストの内容が実務で役立つかと問われると、正直「微妙」です。国語の難しい問題みたいなものも多かったような……。
テストは無料で何度も受けられるので、試しに受けてみるのをおすすめします。
クラウドワークスだけでなく、ランサーズでも独自のテストが用意されています。特定のクラウドソーシングサイトでの受注につなげたい、という方は、サイト独自の検定受験を検討しましょう。
資格「だけ」では、どうにもならない。
でも、チャンスを掴む「きっかけ」にはなる。
「資格を取ればすべてうまくいく」
そんなうまい話はありません。実際に何も資格が無くても仕事に困らないWebライターもいることでしょう。
しかし、実績がない、専門知識がない、得意分野がない……といった方はどうでしょうか。
Webライターの仕事に悩みを抱えて、もがいている期間にできることは少ないものです。不安に駆られて時間を消費してしまうよりは、目標設定しやすく身になる資格の取得を筆者はおすすめします。