「Webライター、始めたばかりだけど、もう辞めたい……」
「Webライター辛い。自分には向かないのかもしれない……」
昨今、リモートワークが普及し、在宅で仕事がしやすく初期費用も安いWebライターの仕事がおすすめされる場面が増えました。確かにWebライターの仕事は、初心者でも始めやすい仕事の一つといえます。
しかし「始めやすい」からといって「続けやすい」わけではありません。
Webライターの仕事を軌道に乗せるには、さまざまな壁を乗り越える必要があります。そのため、Webライターを始めてみたものの、厳しい壁に直面し、心折れそうになっているWebライター初心者の方もいることでしょう。
この記事では、Webライターを辞めようか悩んでいる初心者の方に向けて、Webライターを辞めたくなる理由と対処法を紹介します。気持ちを整理する上でも、今後どうするか考える上でも、まずは辞めたいと思う理由を明らかにするのが大切です。Webライターの仕事に疲れた方や、Webライターを辞めるかどうか迷っているという方はぜひ参考にしてください。
初心者がWebライターを辞めたくなる理由
まず、自分がどうしてWebライターを辞めたいと思っているのか、考えてみましょう。そのヒントとして、初心者がWebライターを辞めたくなる主な理由7つを紹介します。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
辞めたい理由① 応募しても応募しても、受注できない
Webライター初心者にとっての最初の壁は、いくら応募しても受注できないことです。
最近では、クラウドワークスやランサーズをはじめとしたクラウドソーシングを利用してWebライターの仕事を始める方が増えました。
クラウドソーシングサイトには多くの案件が掲載されています。そのため、「これだけ案件があれば何かしらの仕事は受注できるだろう」と思ったかもしれません。あるいは、「初めのうちは受注が難しくても、数ヶ月以内には受注できるさ」と思っていたかもしれません。
しかし、一向に受注できる気配のないまま、時間だけが過ぎていってしまうのです。
Webライターを紹介する記事の多くには、「初心者は不採用が当たり前」「めげずに応募することが大事」と書かれています。しかし、いざ多くの不採用を目の前にすると、不安は募るばかりでしょう。
仕事を受注できなければ、もちろん収入もありません。預金残高が余計に気持ちを焦らせます。
辞めたい理由② 報酬が安すぎる
受注できて1つ目の壁を突破できたと思ったら、「衝撃的なほどに報酬が安すぎる」という壁にぶつかります。
もちろん、案件に応募した際には、その報酬額で同意しています。しかし、実際に働いてみると、予想外に作業や修正に時間がかかって、時給換算すると雀の涙くらいの賃金で働いている状況なのです。
「これほど時間がかかったのに、この額か…」というショックは想定よりも大きいかもしれません。
一時は、「自分のスキルが低いから仕方ないのかもしれない……」と心を落ち着かせようとするでしょう。しかし時が経つにつれて「やっぱり、それにしても安くない…!?」 という気持ちが湧き上がってきます。
自分のスキル・報酬額・作業時間の板挟み状態になり、やりきれない気持ちになってしまいます。
辞めたい理由③ フィードバックが辛い
報酬が安いことに気づくと、フィードバックの厳しさがより辛く感じます。
高い報酬であればディレクターやクライアントから多少厳しいフィードバックをもらっても、まだ耐えられたかもしれません。しかし、「金は出さないのに口はそんなに出すのか」と一度思ってしまうと、かろうじて持ちこたえていた仕事へのモチベーションも、フッと一瞬にして消えてしまうものです。
また、厳しいフィードバックでなくとも、そもそも指摘を受けるのが辛いことだと気づいた方もいるかもしれません。
Webライティングでは文章に対してとても細かい指摘を受けます。今まで日常生活では気にしてこなかったレベルで文章に対して指摘をされ、あまりの細かさにやる気を失ってしまう方もいるでしょう。
辞めたい理由④ ディレクターやクライアントとの相性が悪い
いつの時代も、どのような仕事も、人間関係は仕事を進める上で大きく影響します。ディレクターやクライアントとの相性が悪ければ、同じ仕事でも辛さは倍増です。
「せっかく発注してくれたんだ!依頼してくれたクライアントのためにも頑張ろう」と思っていたなら尚更、相手との信頼関係を築けないと不安を掻き立てられ、怒りが湧くものです。
誰しも他人との合う・合わないがあります。仕方がないことにせよ、人間関係でつまづくと大きなダメージを受けるものです。
辞めたい理由⑤ 文章を書くのが辛い
「楽しかったはずの文章を書く時間が、仕事になると楽しくなくなってしまった……」という方もいるでしょう。好きだった分、辛い気持ちを抱えているかもしれません。
いくら仕事とはいえ、Webライターを始める前に、Webライターほどの大量の文章を書いてきた人は少ないのではないでしょうか。
パソコンに不慣れな方は、タイピングが遅くて効率的に文章を作成できない苛立ちがあるかもしれません。慣れない執筆ルールに惑わされることもあるでしょう。多少の誤字脱字も許されず、細かい指摘の嵐に嫌気がさすこともあります。
そういった厳しい執筆環境の中で、いつのまにか文章を書くのが辛いと感じるようになってしまったのかもしれません。
辞めたい理由⑥ とても孤独
Webライターはクライアントやディレクターとの仕事のやり取りはありつつも、基本的に一人作業です。
特に執筆に集中する期間は、仕事中に誰とも話さないことも多くあります。また、チャットのみのやりとりだけで、人と言葉を交わしたのは何日前だろう……ということも。
職場でのコミュニケーションを面倒に感じていた方も、こうもパッタリコミュニケーションがなくなってしまうと、孤独に感じることがあります。とはいえ、Webライターは一人仕事がベースの職業なので、何とかしようと思ってもどうしようもない、という状況にやりきれない気持ちになってしまうかもしれません。
辞めたい理由⑦ スケジュール管理が難しい
Webライターへの転身とともに、フリーランスとしての働き方を始めた方も多いのではないでしょうか。元々ライター職で企業勤めをしていた方などは、まだWebライターの仕事の段取りがわかっているのでスケジュールも比較的管理しやすいでしょう。
しかし、Webライター初心者にとってスケジュール管理はとても難しいことです。朝10:00の納期に向けて徹夜で執筆する、というような追い込まれる状況にもなりかねません。
全然受注できずに暇な時期があるかと思えば、何度も修正が発生して追い込まれる……。
このような仕事を上手くコントロールできない状況が続くと、精神的にも肉体的にも辛くなり、Webライターを辞めたくなるでしょう。
「Webライターを続けるかどうか」の判断
Webライターを辞めたくなる理由を紹介しましたが、当てはまる点はありましたか?他の理由もあるかもしれません。ここで、一つ質問をさせてください。
「もし、その辞めたい理由が解消されれば、まだWebライターを続けますか?」
まだ続けようと思う(Yes)方は、以降で説明している対処法を試してみてください。
もし、辞めたい理由が解消されても続けようとは思わない(No)方は、一旦、Webライターをお休みすることをおすすめします。Webライターはいつでも辞められます。営業活動しなければいいですし、仕事の連絡がきたら断ればいいのです。
クラウドソーシングのアカウントは、まだ削除しないでおきましょう。
多くのクラウドソーシングのアカウントでは、一度削除してしまうと同じ名称でアカウントを再度作ることはできません。Webライターの仕事を休止するときは、プロフィールで活動休止中だと明記しておき、アカウント自体は残しておくことをおすすめします。
しばらく休んだり他の仕事をする中で、本当にWebライターとしての仕事を辞める決心ができたときに、クラウドソーシングのアカウントは削除してください。
私はすぐに退会手続きをしてしまって後悔したことがあります。
クラウドソーシングサイトのアカウントは放置していても特段大きな問題はありません。悩んでいるうちは、削除しないことがおすすめです。
辞めたい気持ちのWebライター初心者におすすめの対処法
「辞めたい気持ちはあるけれど、もう少し頑張りたい」
「この部分が改善されれば、Webライターを続けられる」
そういった方は、これから紹介する対処法を試してみてください。あまり奇抜な対処法はありませんが、何かしら発見や気づきがあるかもしれません!
対処法① Webライター育成講座を受講する
ライティングスキルが向上すれば解決される問題は多くあります。ライティングスキルの向上が一人では難しいという方は、Webライター育成講座の受講も検討してみてください。
皆さん一度はWebライティングについて勉強したかもしれません。Webライターの仕事は独学で勉強して始められるのが魅力です。わかりやすい書籍も多くあります。
しかし、現実は甘くありません。勉強したからといって、身についているとは限らないからです。
文章力の有無は、他者の判断に委ねられます。
自分でいくら「わかりやすい文章を書けます!」と言っていても、読者がわかりやすいと思わなければ、残念ながら意味がないのです。
そこで、自分の文章力を判断するために欠かせないのが「他者からのフィードバック」です。自分の書いた文章を他の人に読んでもらい、わかりやすいかを判断してもらいます。読み手がプロであれば、具体的な改善点を教えてくれるでしょう。
つまり、ライティングの知識は独学で身につけられても、ライティングのスキル習得やスキルアップは一人では困難なのです。
自分のライティングスキルに自信がない方、ライティングスキルに対して他者から良い評価をもらったことのない方などは、一度、ライティングスキル講座の受講を検討をおすすめします。
「まだ稼げていないし、スクール費用はかけられない」という方には、ハンドメイドチャンネルの「ブログライター体験」がおすすめです。
費用は発生しますが、超初心者コースは3万円で10記事の記事制作と指導を受けられます。
親切なマニュアルと手厚いフィードバックがあるため、低コストでスキルアップが可能です。さらに、最終テストに合格すれば、ハンドメイドチャンネルが運営するサイトの記事制作を文字単価1.5円〜の高単価で受注できます。
【未経験&初心者OK】ハンドメイドチャンネル「ブログライター体験募集」
本気で稼げるWebライターをめざす方は、実績のある講師がマンツーマンで指導してくれる「メイカラ」がおすすめです。
基本プランは159,800円(3ヶ月)、超伴走型プランは249,800円(6ヶ月)と、決して安くはありません。しかし、Webライティングだけでなく、Webライターとしての稼ぎ方など、未経験者がWebライターとして稼げるようになるために、徹底的な指導をしてくれます。
超実践型のWebライティングスクール「メイカラ」
対処法② ライティング+αの付加価値を付ける
「Webライターとしての競争力がもっとあれば…」と思う方は、SEOや取材、WordPress入稿、セールスライティングといったライティング+αの付加価値を付けられるようになりましょう。
おすすめは「WordPressブログ」を始めることです。WordPressブログを運営することで、ライティングスキル向上・SEOスキルの習得・WordPress入稿といった、複数のスキルアップができます。
すぐに成果を得たい方は、「SEO」スキルを身に着けましょう。SEOライターは需要が高いので、SEOスキルは仕事に結びつきやすいでしょう。SEOについては、こちらの記事も参考にしてください。
対処法③ 苦手なディレクターやクライアントとはお別れする
現代はインターネット上で世界中の人を相手に仕事ができる時代です。苦手なディレクターやクライアントとは、とっととお別れしましょう。
「フリーランスだから、仕事を断ったら今後困るんじゃ……」と心配する必要はありません。
クラウドソーシングには毎日多くの案件がアップされます。クラウドソーシングを利用する発注元も増えています。いくらでも、また新しい出会いを探せます!苦手な方との付き合いが憂鬱でWebライターを辞めるくらいなら、お別れしましょう!
嫌なディレクターやクライアントとお別れしたところで、次に出会う人も厳しいかもしれない……と不安になるかもしれません。
しかし、本当に良いディレクターやクライアントは、厳しい指摘を出しならも、Webライターのモチベーションを高めてくれます。Webライターとクライアントは、対等な関係です。フォローし合ったり、励まし合ったりする仲でなければ、良い仕事はできません。
互いを高め合う関係にしてくれるディレクターやクライアントは、普通にいます。Webライター業界は、嫌な人が多い業界ではないです。
「とてもじゃないけど、クライアントと対等だと思えない」という方は、もしかすると、自身のライティング能力に不安があるのかもしれません。「Webライターとしての自信=Webライティング能力」です。Webライティング能力を磨くと、大きな自信になりますよ。
対処法④ ライター仲間を見つける
たまに人恋しくなる方は、ライター仲間を探してみましょう。
おすすめは、クラウドソーシングのQAサイトをのぞくことです。同じような悩みを抱えているWebライターがいて、それに手を差し伸べてくれるWebライターがいることを知るだけでも、心強いものです。
もちろん、Webライターのコミュニティに参加するのもおすすめです。
コミュ障の方も、実際には参加しないつもりでよいので、コミュニティの存在を調べてみるのをおすすめします。他のWebライターとの関わりを持ちたいと思ったときに、どうアクションすればよいかを知っておくだけでも、心の支えになりますよ。
対処法⑤ 文字単価1円以下の案件への応募をやめる
自分のライティングスキルに一定の自信がある方は、安すぎる1円以下の案件には応募しないことをおすすめします。同じ数応募するのであれば、1円以上にしましょう。
一概にはいえませんが、文字単価1円以下の仕事は、単価が下がるほどに、WebライターをWebライターとして扱ってはくれない案件が増えます。
例えば初心者であっても、クラウドソーシングサイトのWebライターに関する検定やテストに合格したなら、文字単価1円以下の案件に応募するのは止めましょう。
「それじゃ採用されないよ」という方は、応募時の提案文を見直してみてください。Webライターの応募時の提案文には、実は採用されやすい書き方が存在します。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
対処法⑥ 一旦お休みする
「Webライターを辞めたい理由が解消されればもう一度仕事を続けられると思って、対処法を読んだけれど、いまいち気持ちが乗らない……」
そんな方は、慌てずに一旦Webライターをお休みしましょう。休むのも立派な対処の一つです。体と心を回復したあとで、もう一度Webライターの仕事を向き合うほうが、より良い答えがでるかもしれません。
Webライターになろうと思ったときの気持ちを思い出そう
この記事では、Webライターが辞めたくなる理由と対処法を紹介しました。
ところで、皆さんがWebライターを始めたのは、どのような理由やきっかけがあったからでしょうか?
いまはWebライターを辞めたい気持ちになっている方も、はじめは何かしら新しい展開や明るい展望を描いてWebライターを始めたことと思います。Webライターを始めたときの気持ちや目標を思い出すことで、乗り越えられる壁もあるかもしれません。
Webライターの辛さ、フリーランスの辛さ、色々あります。
一方で壁にぶつかったというのは、Webライターを始めたからこそ得た経験です。Webライターを続けるにせよ辞めるにせよ、今の辛い気持ちやこれまでの経験は活きてくるはずです。
まずはチャレンジした自分を褒めてください!そして、心を休めたのち、落ち着いて次のステップを考えてみてください。