「Webライターを始めたけれど、ぜんぜん文字単価が上がらない…」
「募集要項に“SEO対策の知識”って書いてあるけれど、SEOって難しそう…」
そんなお悩みはありませんか？
SEOとは、簡単に言うと「Googleなどの検索エンジンからWebサイトへの流入を増やすための施策」です。
現代のインターネット社会において、検索エンジンからの流入は非常に重要なものです。それ故に、SEOの知識があるWebライターは重宝され、文字単価も高い傾向があります。
この記事では、SEOの基本から実践で役立つWebライター向けのSEO対策をわかりやすく解説します。また、SEOの勉強におすすめの資格も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
SEOとは？
SEOは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」とよばれます。
SEOとは、GoogleやYahoo!をはじめとした検索エンジンからWebサイトに訪れる人を増やし、Webサイトの成果を高めるための施策です。SEOにはさまざまな施策がありますが、まず目指すべきは、Webページを検索結果の上位に表示させることです。
例えば皆さんも、Googleなどで検索したときに一番上のページを見ることが多いのではないでしょうか。
検索の上位に表示されるかどうかで、Webに訪れる人数は大きく変わります。Webページに訪れる人が多ければ、そのページの目的を達成できる可能性が高まるため、企業はこぞって検索の上位に表示させることをめざすのです。
そのため、現代のWebサイトにおいてSEOのための対策（以下、SEO対策）は欠かせず、非常に重要な取り組みであるといえます。
Webライターが担うSEO対策とは
SEO対策にはさまざまな方法があり、例えばHTMLタグの設定やWebページの読み込み速度を速めるといった取り組みが挙げられます。
その中でも、WEBライターが担うSEO対策は特に重要な「SEOに強い良質な記事」の作成です。
皆さんも、検索して見たページの読み込みがいくら速くても、肝心の中身がポンコツだと嫌ですよね？Googleの検索エンジンのロジックは公開されていませんが、そのロジックでは記事の質を判断しているとされています。
Webサイト上の記事においてまず重要なのは、「記事の質」です。そして、その記事の質はWebライターに依存するのです。
Webライターの仕事は、Webサイトにとって非常に重要な仕事だとわかりますね！
WebライターがSEO知識を身につけるメリット
SEOの知識はWebサイト運営だけでなく、WebライターとしてのキャリアやWebライティングにとってもメリットがあります。ここでは、WebライターがSEO知識を身につけるメリットを解説します。
SEO知識のあるWebライターは稼ぎやすい
Webライターが書く記事の品質がSEO対策の要であることから、SEO対策できるWebライターは稼ぎやすくなっています。
例えばSEOに強い記事を書くSEOライターの文字単価は3〜6円程度です。一般的なWebライターの文字単価の相場は1〜3円であることからも、SEOライターの文字単価がいかに高水準であるかがわかります。
Webの記事が読まれるきっかけは、大部分がWeb検索からの流入です。そのため、Webライターに発注するクライアントは、すべてのWebライターにSEO知識を持っていてほしいと考えます。しかし現実には、すべてのWebライターにSEOスキルがあるわけではありません。
そのため、SEO対策できるWebライターの需要は高く、稼ぎやすいのです。
SEOの勉強はWebライティングのスキルアップにもなる
WebライターがSEOを勉強するメリットは、高単価になりやすいだけではありません。実は、Webライティングのスキルアップにもなるのです。
なぜなら、SEOに強い記事というのは、通常のWebライティングでいわれる優良な記事と共通する部分が多いからです。
後ほど詳しく説明しますが、SEOの基本は、ユーザーにとって役立つ質の良い記事を書くことです。これは、普段Webライターに求められていることと同じだと思いませんか？つまり、WebライターはSEOを勉強することで、SEOだけでなくWebライティングのスキルアップもできるのです！
WebライターなのにSEOの勉強をしないのは、逆に損です！
SEOの超基本
では、ここからはSEOについての理解を深めていきましょう。
SEOではGoogleに評価されることが大切
まず、SEOではGoogleの評価を基準とします。検索エンジンはGoogle以外にもありますが、Googleが圧倒的な利用率を誇るため、SEOではGoogle中心の対策を講じるのです。
Googleで良い評価をもらうには？
Googleの検索の仕組みはある程度決まっていますが、細かい部分は日々、微調整されています。また、検索エンジンの評価の仕組みは公表されていません。
「Googleの評価の仕組みがわからないなら、対策できないのでは？」と思ったかもしれません。そこで役立つのが、検索エンジンの評価の仕組みにも影響を与えるGoogleの理念「Googleが掲げる10の真実」です。
Googleでは次の理念を公表しています。
Googleが掲げる10の事実
① ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
引用元：https://about.google/philosophy/?hl=ja
② 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
③遅いより速いほうがいい
④ウェブ上の民主主義は機能する
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる
⑦世の中にはまだまだ情報があふれている
⑧情報のニーズはすべての国境を越える
⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる
⑩「すばらしい」では足りない
引用元のGoogleサイトでは、それぞれの項目をより細かく説明しています。ぜひ一度、見てみてください。
ここで重要なのは、すべての項目においてユーザーの利便性や目的達成といった「ユーザーファースト」という理念が根底にあることです。
先程、Googleは細かい検索の評価の仕組みを公開していないと書きましたが、一方で検索結果の表示に「ユーザーファースト」を重視していることを明言しています。そのため、Googleの考える「ユーザーファースト」になっていることが、SEO対策において重要なのです。
【実践】まずは押さえておきたいWebライター向けSEO対策
それでは、ユーザーファーストの記事にするためにWebライターが知っておきたいSEO対策を説明します。良質な記事を作成するためのコツは多くありますが、この記事では、Webライター初心者やSEO初心者がまず押さえておきたいポイントに絞って解説します。
ユーザーの検索目的とその後の展開を考えて構成を決める
まず、ユーザーがそのキーワードで検索する目的を考えてみましょう。ユーザーは目的があって記事を検索するため、その目的が達成できる記事にする必要があります。
例えばユーザーが「SEOとは」で検索するのであれば、SEOについて解説する記事であることが大前提です。「どのようなユーザー」が「なんのために」検索しているか、検索意図を考えましょう。
次に、そのキーワードで調べたあとに何が気になるのかを考えます。検索ワードに答えるだけでは、記事の前半でユーザーは離脱します。検索ワードの答えと併せて気になる内容を記事に盛り込んでおくことで、記事の滞在時間が長くなります。その結果、Googleは「ユーザーの役に立っているから滞在時間が長い」と判断し、上位表示に結びつきやすくなります。
ユーザーがキーワードと併せて何が気になるかは、検索上位に表示される記事の目次が参考になります。よく見られている記事にはどのような内容が含まれているのかを見てみましょう。ユーザーが検索ワードの次に知りたいことが見えてきます。
これらの結果をまとめたのが「構成」です。記事の構成がしっかりしているほど、執筆時の品質も上がります。構成の作り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
簡潔でわかりやすい文章を書く
Webライターに求められている文章は、犯人が最後までわからない推理小説ではありません。簡潔でわかりやすい説明文です。文章の書き方のコツはさまざまあります。ここでは、簡潔でわかりやすい文章にするためのコツをご紹介します。
- 一文一意（一つの文章では、一つのことを伝える）
- 2行以内で書く（一文が長すぎないようにする）
- 理解しやすい言葉を使う（専門用語を多用しない）
- 不要な語句を削る（〜ということ、基本的に、などなくても意味が伝わるワードを削る）
- 主語を明示する（書き手は主語を省きがちだが、読み手にはわかりづらいため主語を書くようにする）
- 箇条書きをうまく使う
- 漢字・ひらがな・カタカナをバランスよく使う
経験を積むうちに、これらのコツは自然と身についてきます。しかし、Webライター初心者の方にとって、これらのコツすべてを気にしながら執筆するのは大変です。
初めのうちは、執筆時はあまり考えすぎず、執筆後に振り返ってチェックするようにしましょう。
文章チェックにはEnnoという無料のチェックツールがおすすめです。文章を登録すると、タイポ・変換ミス・誤字・脱字・エラーをチェックしてくれるので校正に役立ちます。
目次でコンテンツの内容をあらかじめ示す
パソコンに表示されるのは、コンテンツの最初の部分だけです。
もし、目次がなければ読者はコンテンツの最初の部分で目的を達成し、その後の文章を読んではくれないでしょう。読者が文章全体を読もうとするのは、コンテンツの後半にも興味のある内容が書いてあるとわかっているからです。そのため、目次を用意してコンテンツの内容をあらかじめ示しましょう。
目次タイトルは、内容がわかりやすく興味をひく文言にします。
しかし一方で、興味を引きたいからといって「！？」や「かも」といった表現を多用すると、コンテンツ全体の信用性を損ないます。バランスが難しいため、まずは凝った文言にしようとせず、シンプルに内容を伝えるようにしましょう。
結論を先に述べる
Webライティングの文章では、結論を先に述べます。
これは「PREP法」といわれる論理展開の方法で、簡単にいうと「結論→理由または具体例→まとめ」という文章構造になっています。PREP法のメリットは、読者にとってストレスが少ないことです。
一方で、説明する側（書き手）としては、PREP法とは逆の「理由→結論」という流れのほうが説明しやすいため、慣れないうちはPREP法の説明の仕方に戸惑います。
PREP法に慣れない方におすすめの執筆方法は、まず流れを気にしないで内容を箇条書きにして羅列するやり方です。箇条書きにすると、その文章が理由なのか結論なのかわかりやすくなります。そして、その箇条書きを見て、文章を再構築してみてください。
見やすい・読みやすい記事にする
デザイン的に見やすく＆読みやすい記事になるように、箇条書きや表、画像の挿入で文章にメリハリをつけましょう。文字ばかりが続くとコンテンツが読みづらくなります。箇条書きや表は内容をわかりやすく伝える上でも役立つので、使い方を覚えましょう。
キーワードを盛り込む
キーワードをタイトルや文章中に適度に盛り込むと、SEOが強化されます。
基本的にキーワードに沿った内容であれば、自然とキーワードの使用も増えるため、無理に盛り込む必要はありません。また、キーワードを一箇所にギュッと詰めるよりも、全体的にまんべんなく挿入されている方が効果があります。
最終チェック時に、タイトルや各段落でキーワードが使用されているかチェックするようにしましょう。
共起語とサジェストキーワードを盛り込む
共起語やサジェストのワードを使用するとSEOが強化されるため、キーワードと同様に盛り込むようにしましょう。
共起語：「キーワード」と一緒に使われることの多い用語
サジェスト：検索時に一緒に入力されやすい用語
例えば、SEOの場合、「Google」や「キーワード」がよく用いられる共起語です。サジェストとしては、「SEO 対策」「SEO ライティング」などが挙げられます。
共起語やサジェストキーワードを調べたい方は、無料ツールのラッコキーワードがおすすめです！
「SEO検定」もおすすめ！
体系的にSEOについて詳しく勉強したい方や、SEOの理解を深めたい方には「SEO検定」がおすすめです。自身のSEO知識を客観的に評価できる資格であるため、Webライターが取得すると大きな強みになります。
SEO検定は、「一般社団法人 全日本SEO協会」が認定する検定資格で、1級から4級まであります。
4級の内容が一番易しく、4級から順に受けることで無理なく体系的にSEOを学べます。受験資格はないため、Webライター初心者にも最適な資格です。
4級は受験料5,500円で合格率も80％を超えるため、ぜひ一度、受験してみてはいかがでしょうか。
まとめ
検索エンジンの上位表示をはじめとしたSEO対策は、Webコンテンツにとって欠かせない施策です。特にWebコンテンツの主要部分であるWebライターの作成する記事は、SEO対策にとって重要な役割を担っています。そのため、SEO対策できるWebライターの需要は高く、文字単価も高い傾向にあります。
Webライター初心者で文字単価アップに伸び悩んでいる方、専門分野がなくWebライターとしてのキャリアに悩む方などは、ぜひSEOに取り組みましょう！Webライターとしてのスキルアップにもつながるのでおすすめです。
