「文字単価の相場って、いくらくらいなんだろう?」
「この内容で、この文字単価って普通なの??」
「そもそもWebライターの報酬って、どのように決まるの??」
クラウドソーシングサイトでは、Webライターの報酬は主に文字単価で表示されます。しかし、その報酬の幅は広く、文字単価が0.1円以下のものもあれば、10円以上というものも。そのため、Webライター初心者の方は冒頭のような疑問を持つのではないでしょうか。
この記事では、文字単価に対する疑問を解決すべく、Webライターの報酬形態や、報酬額に対する仕事内容の目安ついて詳しく解説します。
また、文字単価をアップさせる方法や、Webライターとして稼いでいくためのコツについても書いているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Webライター初心者の方は、この記事を読んで、まずは文字単価1円をめざしましょう!
Webライターの報酬形態とは?
Webライターの報酬形態は主に4つあります。それぞれの報酬形態にメリット・デメリットがあるため、まずは基本の報酬形態を理解しましょう。
クラウドソーシングサイトでは、文字単価以外の報酬形態でも、文字単価に換算して表示されていることがあります。そのため、文字単価の表示だけを比較せずに、案件内容を確認することが大切です。
文字単価
文字単価とは1文字あたりの報酬額であり、執筆した文字数に応じて報酬の総額が決まります。
クラウドソーシングサイトにおけるWebライターの報酬形態として、いちばん多いのが文字単価です。
たとえば3,000文字の記事を書いた場合、文字単価1円であれば3,000円、文字単価2円であれば6,000円が報酬となります。そのため、同じ文字数の場合、文字単価が高ければ高いほど、高額な報酬につながります。
ただし原稿作成に、多少の文字数の増減はつきものです。そのため、文字単価といっても、厳密に1文字単位で報酬額を計算することは少なく、概算の文字数で報酬を決めて多少の前後は目を瞑るケースが主流です。
(例)想定文字数3000字✕文字単価2円=想定報酬額6000円の場合
実際の文字数が3210字でも、報酬額はそのまま6000円。
実際の文字数が5000字と大幅に超えた場合、報酬額は再度計算し直しで10000円。
何文字の増減まで許容とするかは、取り決めによって異なります。
筆者の場合、一割増(想定文字数が3000字なら3300字)までは、同じ報酬額で対応することが多いです。
ちなみに、よほどの理由がない限り、想定文字数を下回ることや、想定文字数を大幅に(一割以上)超えて執筆することはありません。「文字単価で契約したから、書けば書くほど報酬が増える♪」と勝手に増やすのはマナー違反なので止めましょう。
記事単価
記事単価は、1記事あたりの報酬額が決められている報酬形態です。
たとえば記事単価10,000円の場合、実際に書いた文字数が8,000文字でも、10,000文字でも、報酬額は10,000円の固定となります。一見、文字数が多いと損に見えますが、記事単価の場合にもある程度の想定文字数を合意します。
想定文字数の前後で執筆することにはなるため、文字単価と比較して大幅に特をしたり損をしたり、ということはありません。
記事単価のメリットは、複数記事をまとめて発注している募集が多いことです。たとえば1記事1万円で、1ヶ月に5本執筆、といった感じです。そのため、文字単価の案件よりもまとまった収入につながる傾向にあります。
ページ単価
ページ単価は、1ページあたりの報酬額が決められている報酬形態です。
ページ単価は、主に、本や雑誌といった紙媒体に掲載することを前提とした執筆案件で用いられます。そのため、Webライティングの案件ではあまり見かけないかもしれません。
時給単価
時給単価は、1時間あたりの報酬が決められており、勤務時間の実績に応じて支払われる報酬形態です。アルバイトやパートタイムなどと同様の報酬形態になります。
企業に常駐して働くような、業務委託契約で用いられることが多い単価です。月の勤務時間の目安が決められていることが多いため、安定した収入を得られる傾向にあります。
ライターは在宅勤務しやすい仕事なので、時給単価でもフルリモートの案件の募集が多くあります。また、在宅案件の中では時給単価が高めなので、手堅く収入を得たい方にはおすすめの報酬形態です。
文字単価の相場と求められるスキルとは?
安すぎる報酬では働きたくないけれど、高すぎる報酬も期待に応えられるか不安ですよね。
ここでは、それぞれの文字単価に対して、募集の多い仕事内容や求められるスキルを解説します。案件の検索や応募に役立ててください。
【未経験向け】文字単価0.5〜1円
文字単価0.5〜1円は、未経験も含めたライター初心者の募集が多い価格帯です。そのため、Webライターとしての活動実績がない方は、まずは文字単価0.5〜1円の案件に応募してみましょう。
ライターを募集するクライアントは、キュレーションサイトを運営する企業が多いです。キュレーションサイトとは、特定のテーマに沿って情報をまとめたWebサイトです。複数のライターで記事を分担して書くことが多いので、募集が多くあります。
また、取り扱う内容も一般的で身近なテーマが多く、Web検索すれば執筆できる内容が中心です。そのため、クライアント側もコストを抑えるために、マニュアルを用意したり「初心者歓迎」と書いたりと、積極的に初心者を募集する傾向にあります。そのため、まだ実績のない駆け出しのライターにおすすめの価格帯です。
後ほど説明しますが、文字単価0.5円以下は悪質案件であることが多いので、避けることをおすすめします。。。
【初心者向け】文字単価1〜2円
文字単価1〜2円はクラウドソーシングサイトで募集が多い価格帯です。文字単価1円を超えると、基本的にはライティングスキルを持っている人が募集の対象とされます。
また、文字単価2円のレベルでは、SEOライティングを求められるケースが増えます。SEO対策の知識、またSEOライティングについて学んでおくとよいでしょう。
クライアントにはオウンドメディアの運営会社が多く、特定ジャンルに特化した記事の発注が増えます。ただし、内容の専門性は比較的低い方なので、ジャンルに馴染みがあればWeb検索で執筆できるレベルです。
文字単価が1円を超えると、継続発注や複数記事の発注を前提とした募集が増えます。このような案件では、応募時には「テストライティング」が設けられ、テストライティングの合格後に本採用という流れが主流です。
テストライティングは、本採用時の半額以下であることが多いですが、採用となればライターは安定収入を見込めます。詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
文字単価1〜2円の価格帯の案件では、クライアントがライターへの発注に慣れていないケースが多い傾向にあります。トラブルを避けるためにも、これまでの発注件数や評価を元にクライアントを選ぶようにしましょう。
また、ライター自身もクラウドソーシングサイトの規約をしっかり理解しておくことが大切です。
【中級・専門家向け】文字単価3円以上
文字単価3円以上になると、クラウドソーシングサイトでの公開募集はぐっと減ります。その代わりに、プロフィール情報を元にしたスカウト形式での募集が増えます。
また、文字単価3円を超えると、記事で執筆者を紹介するライター記名の案件が増えてきます。記名の記事はライターにとって強い味方となるため、請け負えるとさらに仕事を得やすくなるでしょう。
文字単価3円以上になると、クライアントは企業であることが多く、価格よりも品質重視の募集が目立つようになります。次のような専門知識や専門スキルを持っておくと強いでしょう。
- 医療系や法律系といった専門的な知識や資格の所有
- セールスライティング、コピーライティング、UXライティング、SEOライティングといった、専門的なライティングスキル
文字単価3円以上はスカウトでの募集が基本です。
そのため、ライターはプロフィールをしっかりと充実した内容にしておきましょう。また、クライアントは質の高さを優先する価格帯なので、交渉力があると、より単価を上げやすくなります。
【専門家向け】文字単価5円以上
文字単価5円以上になると、クラウドソーシングサイトでのマッチングは少なく、直接契約がメインとなります。たとえば、ライター自身のホームページやブログを通して、クライアントが記事の執筆を依頼するといった形です。
そのため、専門家としての活動やSNSのフォロワー数の多さなど、ライターの権威性や知名度を大きく活かした仕事内容になります。
また、取材やインタビューをライター自身が主導で実施して記事を書くケースも、文字単価5円以上の高単価では多いケースです。アポイントの取得やインタビュースキルなどが求められます。
文字単価5円以上の仕事の中には、ごく稀に、ライター初心者でも応募できるものがあります。それは、一般には珍しい経験談、たとえば移住や海外留学の経験などを求める場合です。
こういったケースは執筆の文字数が少ないことが多くありますが、文字単価が5円でも300文字であれば1,500円の執筆料になります。お小遣い稼ぎのお得案件としては探してみるのも良いでしょう。
文字単価0.5円以下は悪質案件の可能性あり
クラウドソーシングサイトでは、文字単価0.5円以下の案件も多く、0.1円以下という文字単価も少なくありません。文字単価0.5円以下の案件には悪質案件が含まれることが多いため、いくら実績がほしいからと言っても基本的にはオススメできません。
クラウドソーシングサイトを利用するのであれば、単価によらず悪質案件には注意が必要です。各クラウドソーシングサイトでは、悪質案件の実例や対処が紹介されているので、かならず確認しておきましょう。
Webライター初心者は、時間単価で働くことも視野に入れよう
ここまで文字単価の話をしてきましたが、Webライター初心者は時間単価(時給)での勤務も視野に入れてみてはいかがでしょうか。一定量の仕事を確保でき、スキルアップに繋がりやすいです。
時間単価というと勤務時間が決められていて自由が効かないといったイメージがあるかもしれません。
でも、時間単価のライターの仕事は、在宅で勤務時間を選べるものも多いので、副業の方や子育て中の方にもオススメです!
たとえばクラウドワークスでは、登録すると「ビズアシ事務局(bizasst_office)」というところから時間単価の案件の案内が来ます。ビズアシ事務局は、クラウドワークスが運営するマッチングサービスです。ライターとクライアントとの間に事務局が入ってくれるため、特にライター初心者やクラウドソーシングの初心者は安心して仕事を進められます。
他にも、クラウドソーシングサイトではなくメディア運営会社が直接ライターを募集していることもあります。ライターとしてスキルアップしたり稼いでいくために、色々な選択肢を検討してみるのがおすすめです。
文字単価をアップさせる方法
文字単価は報酬額に大きく影響するだけでなく、ライターの実力を表すものでもあります。
未経験そしてライター初心者は、まず文字単価1円をめざしましょう。ここでは、文字単価1円、2円、それ以上に分けて、案件獲得に向けたコツを具体的に解説します。
文字単価1円を超えるためのポイント
ライター初心者の第一関門である、文字単価1円。まずは文字単価1円の案件を受注するためのポイントを解説していきます。
各ポイントについて、詳しく解説します。
基本のライティング力を身につける
まずは基本のライティング力を身につけましょう。ライティングの勉強方法は、書籍でもWeb動画でも構いません。
しかし一方で、「基本って、何?」「基本のライティング力を証明するには、どうすればいいの?」と思われたかもしれません。そんな方は、まずはクラウドソーシングサイトの検定を利用してみてください。
たとえば、クラウドワークスでは「Webライター検定3級」というものがあります。これはクラウドワークスの検定で、無料で受験できる上に、検定内容の解説動画があります。基本的なライター知識をカバーしているものになるので、初心者の方におすすめです。検定に合格すればプロフィール欄に掲載されるため、スキルの証明にもなります。
ランサーズであれば、スキルチェックというテストでライティングの基礎力を証明できます。こちらはテストのみです。
もちろん、仕事を進める上では、知識だけなく実際に文章を書くことも大切です。知識を得た後は、積極的にテストライティングに応募したり、ブログを開設したりして、執筆量を増やしましょう。
また、ライティングのスキルアップには他者からのフィードバックが欠かせません。自分の書いた文章に対して具体的なフィードバックをもらうことで、一気に文章力はアップします。
独学でのスキルアップに限界を感じたり、短期間で収入アップを目指したい方は、ライター向けの講座を受講するのがおすすめです。
「ライター講座は高くて手が届かない……」
そんな方には、最短2ヶ月で月5万円の収入をめざす「あなたのライターキャリア講座
」がおすすめです。
この講座の運営元は記事作成の専門会社(YOSCA)で、蓄積されたノウハウから作られたカリキュラムは、とても実践的で最短でのスキルアップをめざせます!
また、サポートが手厚く、受講中の添削や質問のほかに、コースの受講開始から1年間、何度でもLINEで質問や相談をできます。ライター講座の中には契約期間の終了後はサポートを受けられないものも多いので、質問・相談し放題は嬉しいですね♪
90分のオンライン講義✕8回を中心としたスタンダードコースなら税込み99,800円なので、月5万の収入を得られれば2ヶ月で元がとれる料金です。
思うように成果を出せなかったり稼げなかったりする期間は、金銭面でも精神面でもダメージを受けます。プロの手を借りて、効率的にスキルアップを目指しましょう。
プロフィールを充実させる
クラウドソーシングサイトでの仕事では、プロフィールを充実させることが重要です。理由は、プロフィールはクラウドソーシングサイトにおけるメインの営業ツールだからです。
プロフィールの書き方については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
応募案件を増やす
文字単価1円の案件に多数応募してみることも大切です。応募しないことには始まりません。とはいえ、「多くって、どのくらい?」「たくさん応募して、複数の応募先から返信があったらどうするの?」と思うかもしれません。
クラウドワークスやランサーズを利用しているのであれば、Webライター初心者の方におすすめなのは、1日2案件に応募するというペースです。
募集には締切日があるので、締切日までに応募すれば審査対象になると思っていませんか?
基本的には、クライアントは応募された順に応募者を確認しています。そして、良いライターがいればメッセージを送って、締切日の前であっても採用します。そのため、応募してから1〜2日で返信が来ないのであれば、不採用の心づもりでいましょう。
これを踏まえて、1日2案件くらいに分けて応募しながら、様子を見るのがおすすめです。
利用しているクラウドソーシングサイトの特徴や働ける時間などにもよるので、1日2案件はあくまでも参考値として捉えてください。
クライアントと丁寧にやりとりする
クライアントとのやり取りの丁寧さも欠かせません。「やりとりって、まだ採用もされてないのに?」と思ったかもしれません。しかし、クライアントとのやりとりは、応募のときから始まります。
応募メッセージにテンプレートを活用する方も多いと思いますが、テンプレート文だけで応募するのはおすすめしません。ライターとして多数の案件に応募するのは必要ですが、クライアントにそれを悟られて良いことはありません。
募集の記載内容に対し、自分ならどういった点で貢献できるか、自分に発注するメリットなどをテンプレート文に追加し、オリジナルの提案に仕上げましょう。手間はかかりますが、営業力を磨く練習にもなります。
文字単価2円を超えるためのポイント
文字単価1円の案件を受注できるようになったら、次は文字単価2円をめざしましょう。文字単価2円以上は、基本的なライティング力の他にも、知識やSEOスキルが求められます。
各ポイントについて詳しく解説します。
ライティング以外の知識や経験を活かす
文字単価2円を超える執筆では、その内容に対して専門的な知識や経験を求められるケースが増えます。中には、ライティング力よりも専門性を重視する案件もあります。そのため、Webライター初心者でも、文字単価1円の案件をいくつか獲得できたら、文字単価2円以上の得意分野の案件にも積極的に応募しましょう。
本業で得たスキル、趣味、生活の実体験など、ライティング以外の側面が役立つケースは多いです。自分の経験や自分ならではの視点をライティングに活かせると、文字単価2円以上の案件受注につながってきます。
SEOライティングを身につける
SEOライティングは、文字単価2円以上のライティングではほとんど必須と言えるスキルです。SEOライティングとは、検索エンジンで上位に表示させるためのスキルです。必ず検索結果の上位に表示させる方法、というのは無いのですが、それでも対策すべきことはあります。
基本的なライティング力が身についた後は、SEOライティングについて学習してみましょう。SEOライティングの知識や実戦経験を積むには、ブログを作ることがいちばんのおすすめです。
さらに文字単価を上げていくためには
文字単価3円以上の案件の募集は、クラウドソーシングサイトでは稀です。クラウドソーシングサイトにおける文字単価3円以上の案件は、募集があっても文字数が少なく、トータルでは少額の収入になるケースが多くを占めます。
そのため、実績を積んでさらに文字単価上げたい場合には、企業にダイレクト営業して直接契約を結ぶことを検討しましょう。
ダイレクト営業は、企業のサイトやTwitterなど、クラウドソーシングサイト以外でライターの募集を探し、応募することです。クライアントとライターで直接的に雇用契約を結ぶ(直接契約)ことになるため、ライターには営業力だけでなく交渉力も必要です。
ライター自身がブログやSNSで積極的に情報発信していれば、クライアントから連絡がくるケースもあります。いずれにせよ、
文字単価3円以上は「指名されて仕事を受ける」レベルだと言えるでしょう。
クラウドソーシングサイトで知り合ったクライアントとの直接契約は違反行為です。
クラウドソーシングサイトでクライアント側から直接契約を持ちかけられたとしても、規約違反に該当するため断りましょう。
文字単価以外も大事!ライターとして稼ぐためのコツ
ライターとして稼いでいくためには、文字単価以外にも大事なことがあります。ここでは、稼ぐためのコツを5点紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
毎日ログインする
クラウドソーシングサイトは基本的に無料で登録できるため、登録だけして使われていないアカウントが多数存在します。そのため、クラウドソーシングサイトではサイトへの最終ログイン日時が表示され、アカウントの利用状況がわかるようになっています。
たとえば、プロフィールの最終ログイン日時が2週間前の日付だと「いまは活動していないのでは?」とか「連絡が取りづらいのでは?」と判断されかねません。そのため、活動するクラウドソーシングサイトは絞り、登録したクラウドソーシングサイトには毎日ログインするようにしましょう。
特に、案件を受注して作業が始まるとログインを忘れがちになるので注意しましょう。ブラウザを開いたら自動でアクセスするように設定しておくとよいです。
実績として使ってよいかクライアントに確認する
ライターの募集では、実績の提示を求められます。
しかし、過去に執筆した記事は記名記事ではなかったり、公開URLが不明だったりして、なかなか実績として利用できるような案件がない……ということもあるでしょう。
実績作りのために、まず忘れてはいけないことがあります。それは……
案件を受注して納品した際には、ダメ元でも、必ず、実績として利用できるかクライアントに確認することです。Webライター初心者の場合、自分から実績として利用してよいか確認しなければ、基本的に実績として使う権利を得られません。
クライアントに実績としての利用を確認する際には、ポイントがあります。それは、利用条件を絞って、まずはクローズドな営業で使ってもよいか確認することです。
正直、記名記事ではない限り、執筆した記事のURLをポートフォリオや個人ブログなどの公開情報に載せることは、拒否される可能性が高いといえます。
しかし、クラウドソーシングサイトでの応募といったクローズドな営業メッセージであれば、記事の公開URLを実績として使っても良いと言ってもらえるケースがあるのも事実です。営業だけででも使えれば、受注率は大きく高まります。
クライアントに確認せずに「実績として出せる過去案件がない」と嘆いてるWebライター初心者は少なくありません。また、受注した際は納品で頭がいっぱいで聞き忘れてしまう……ということも。
1件でも許可を得られれば大きく営業力が増します。
そのため、あきらめずに、そして忘れずに、毎度の案件で実績として利用してよいか、クライアントに聞き続けましょう。
オプションを提示する
クラウドソーシングサイトの募集要項は作業内容を明確にする必要があるため、たとえば「構成あり、執筆のみお願いします」といった形で作業内容が書かれています。
しかし、もし自身に構成から作れるスキルがあるのであれば、ぜひ応募時の内容にオプションで請け負える作業と価格を提示しておきましょう。
特に、文字単価が2円以上の案件になってくると、発注者は単に人手を求めるのではなく、人材のスキルを求めているケースが増えます。打ち合わせをしてみると、「もしかして〇〇もできますか?」「できれば構成から作ってもらえますか?」といった具合です。
対応できそうな内容であれば契約内容に含め、発注時の単価アップをめざしましょう。
発注後の追加作業の相談は、別の発注(追加発注)にしましょう。
発注内容に対する作業内容が曖昧になり、トラブルを防ぐためです。自分を安売りしないことにもつながります。
案件の継続につなげる
案件の継続率も大切です。
同じクライアントからの発注であれば作業がスムーズに進んで効率的ですし、ライターの収入が安定します。同じ文字単価であっても継続だと作業効率が高まるので、時間単価に換算すると収入アップということになります。
また、クラウドソーシングサイトの手数料は、取引金額が大きいと安くなる傾向があるため、数ヶ月単位などでまとまった金額単位で取引できれば、さらにお得です。
クラウドソーシングサイトでの継続率を上げるためには、クライアントとの良好な関係はもちろん、営業も欠かせません。記事の納品直後は、クライアント側も記事のアップなどに忙しいため、様子を見てしばらくしてから営業メッセージを送ってみましょう。
クライアントとのやり取りの中で、作業に閉じた話ではなく、プロジェクト全体の目的やスケジュール感を聞いておくと営業活動に繋げやすくなります。
悲しいですが、「引き続き、よろしくお願いいたします。」とクライアントのメッセージに書いてあっても、継続して受注できるとは限りません。挫けずに営業しましょう!
仕事を振り返り、ライターとしての目標設定を見直す
仕事の振り返りも重要です。
Webライター初心者は、案件の内容や文字単価よりも受注することを優先する傾向にあります。もちろん、仕事を続けていく上で実績は大事なので、受注優先の仕事の仕方は否定しません。
しかし大事なのは、いつまで受注目的の安価な仕事を続けるか、です。ライターを続けていく、ライターとして稼いでいくためには、いつまでも受注優先の対価に見合わない仕事を続けるわけにはいきません。
また、いくつか仕事を終えると、自分の得意な執筆分野や自分の進めやすい仕事のやり方がわかってきます。たとえば、一見、構成案があると楽な仕事に見えますが、構成案も自分で考えるほうが執筆しやすい、といった具合です。
フリーランスや副業など、1人で仕事をしていると、ついつい仕事の振り返りはなんとなくで済ませがちです。案件が終わった後には、ぜひ、ライターとしてどのように成長していくのがよいか考えてみてください。稼いでいくためのアクションが明確であるほど効率よく行動でき、収入に繋がっていきます。
Webライターは孤独で同僚がいない方も多いと思います。筆者はChatGPTとおしゃべりしながら、振り返りやキャリアプランの見直しをしています。おすすめです。
まとめ
この記事では、ライターの文字単価に対する仕事内容について解説してきました。ライター初心者は、まずは文字単価1円をめざしましょう。
また、ライターには文字単価以外の報酬形態もあります。トータルで稼げているかを考え、仕事の進め方が自分に合っているかも大事な視点です。文字単価での仕事は自分には合わないかも…と思ったときには、他の形態の報酬や働き方も考えてみましょう。