「書くのに時間がかかり過ぎて、これじゃ時給500円以下だよ……」
「もっと速く執筆するには、どうすればいいの？」
Webライター初心者の方は、一つの原稿を書き上げるのに時間がかかり過ぎて苦労し、このような不満や疑問を抱いているのではないでしょうか。
同じ文字単価1円の場合、1時間に1000文字書ければ時給1,000円ですが、2000文字書ければ時給2,000円と考えられます。つまり、執筆のスピードは収入に直結するのです。
このブログでは、Webライター初心者が品質を落とさずに執筆スピードを上げるための5つのステップを解説します。知っておくだけでも執筆スピードが上がる方法があるので、今より速く書けるようになりたい方はチェックしてみてください。
Webライターの執筆スピードはどれくらい？
Webライターの執筆スピードは一般的に1時間あたり1500文字といわれます。1時間に2000文字書ければ速い方で、内容によっては3000文字も可能です。
Webライターの仕事は文章を書く執筆だけではありません。執筆に向けたリサーチや構成の作成などもあります。それらすべての作業時間を含めた報酬として考えなければいけないのです。
まずは自分が1時間に何文字程度書いているか、把握しましょう。もし1000文字以下なら1500文字を、1500文字書けているなら2000文字を目指すのがおすすめです。
執筆が速いWebライターになるメリット
執筆が速いと収入が増えるだけではなく、ほかにも様々なメリットがあります。書くのが速いWebライターになることで得られる4つのメリットをご紹介します。
記事の品質がアップする
「速く執筆するのに、品質もアップするの？」と疑問に思うかもしれません。速く執筆すれば、その分チェックに時間をあてられるため、最終的な品質もアップするのです。
執筆に時間がかかりがちなWebライター初心者は、納期までに書き上げるのが精一杯で、推敲や誤字脱字のチェックに十分な時間を取れていないケースが多くあります。慌てて納品することが多かったり、指摘内容が多いと感じるかたは、執筆スピードを上げて品質確保のための時間を捻出するのがおすすめです。
短納期な代わりに高単価な仕事を受注できる
割合は多くないのですが、稀に、短納期で高単価な案件というものがあります。通常の倍以上の文字単価を出すので、通常の半分の期間で納品してください、というように、対応できればオイシイ案件です。執筆スピードが上がれば、このようなスピード重視の高単価案件も受注できるようになるかもしれません。
より多くの仕事をできて収入アップにつながる
執筆スピードが上がれば、単純にその仕事に掛かる時間が短くなり、より多くの仕事ができるようになります。
Webライターとして生計を立てるには一定量の仕事をこなす必要があり、そのためには文字単価のアップと執筆スピードのアップの両方が必要です。執筆スピードを上げて請け負える案件数を増やし、収入アップをめざしましょう。
自由に扱える時間を増やせる
執筆スピードを上げれば請け負える案件数を増やせる、と説明しましたが、実際には空いた時間を何に使うかは自由です。仕事が詰まってきついという方は息抜きの時間に充てるのもいいですし、スキルアップのための勉強時間に充ててもよいでしょう。執筆スピードを上げて早く仕事を終わらせることは、選択肢を増やすことにつながります。
STEP1：まず身につけたい「タッチタイピング」
キーボードを見ないでタイピングすることを「タッチタイピング」「ブラインドタッチ」などといいます。タッチタイピングは、素早く文字入力するために必要不可欠なスキルです。キーボードを見ながら文字入力している方は、まずはタッチタイピングをできるようにしましょう。
タッチタイピングの練習を目的としたアプリは数多くあります。ゲーム感覚のアプリを活用して、毎日のスキマ時間にタッチタイピングの練習をしましょう。毎日たった10分の練習でも、多くの人が1〜2週間ほどでタッチタイピングできるようになります。
タッチタイピングできるようになれば執筆時に文字入力が速くなるだけでなく、パソコンを使うあらゆる場面で役立ちます。基本中の基本といえるスキルの一つなので、まずはタッチタイピングを身につけましょう。
STEP2：効率的で質も上がる「構成作成」
品質が高く効率的な記事制作には、しっかりとした構成作成が欠かせないといっても過言ではありません。構成は記事制作のための地図であり、構成がしっかりとしていれば、頭を悩ませずに執筆を進められます。
執筆に時間がかかっている人は、構成作成の内容と方法を見直しましょう。何を書こうか悩みながら、いきなり記事を書こうとしてはいないでしょうか？執筆する内容を決める構成と、具体的な執筆は段取りを分けるほうが効率的です。
しっかりとした良い構成とは、次のようなものです。
- 書き方のスタンスやストーリーの流れがわかる
- それぞれの章節項で書くトピックスが決まっている
- 必要な参考情報にすぐにアクセスできる
この内容がわかっている前提であれば、速く執筆できると思いませんか？具体的な構成の作成方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
STEP3：知っておきたい「執筆ノウハウ」
執筆時のスピードアップに欠かせない知識を2つ紹介します。
ひとまず書き切る
執筆の際、はじめから完璧な文章を追求するのではなく、まずは書き切ることが重要です。品質は気にせず、一度、文章を作成しましょう。
自分で一から文章を書くよりも、既に書かれた文章をリライトするほうが早い、という方は多いものです。頭の中であれこれ考えていてもまとまりづらいですが、文字に落とし込むことで整理しやすくなります。そのため、品質が低くても一度書ききってリライトすることで、品質を高めながらスムーズに執筆を進められるのです。
これまで一文一文にこだわりながら書き進めていた方は、まずは細かいことを気にせずに記事のドラフトを完成させましょう。その後、読者目線でドラフトを見直すことで、よりわかりやすい記事を速く作成できますよ。
文章の形に従って書く
効率的に文章を書くなら、PREP法などの文章の形を知っておくと便利です。論理的な文章を作成しやすいだけでなく、型に当てはめて文章を作っていけばよいので執筆スピードが向上します。
PREP法とは、問題提起（Point）→理由（Reason）→具体例（Example）→結論（Point）の流れで文章を構築する手法です。これによって分かりやすく伝えることができます。ほかにも、SDS法などの方法がありますが、Webライター初心者はまず汎用的に使えるPREP法をマスターするのがおすすめです。
STEP4：使える人は活用したい「お役立ちツール」
執筆スピードのアップに役立つツールをご紹介します。ツールは使いこなすまで非効率なこともありますが、慣れてしまえば強力な味方です。手軽に使えるものであれば、ぜひ活用しましょう。
音声入力
機器や情報処理の進化のおかげで音声入力の精度は年々向上しています。スマホなどを使って、スキマ時間に気軽に入力できるのも音声入力の魅力です。
もちろん「そんなにスムーズに話せないよ」と思う方は無理に使う必要はありません。ただし、もし書くよりも話す方が速いなら、一度使ってみてはいかがでしょうか。
（文字単価2.0円以上の人推奨）ChatGPTを利用する
ChatGPTも注意点がありますが、執筆に活用できます。おすすめのChatGPT活用場面は「しっかり作成した構成の内容から文章のドラフトを作成する」ことです。
具体的には書きたい文章の内容を3つほどの箇条書きにしてChatGPTに渡し、それを文章として生成させます。STEP3のひとまず書き切る、をChatGPTに任せるのです。生成した文章はリライトが必要ですが、これで随分と効率化されます。
ChatGPTを利用ス際には、クライントが利用を禁止していないことを確認しましょう。また、ChatGPTで生成された文章はエビデンスを示せないため、あくまでも自分でしっかりと内容を確認し、リライトするようにしましょう。
ChatGPTで生成される文章の精度が上がっているとはいえ、まだChatGPTだけで文章を書くのは難しい段階です。そのため、ChatGPTを活用した文章作成は「一人前のWebライターの目安である文字単価2.0円以上のWebライターが補佐的に使う」のがおすすめです。
便利ツールは執筆スピードを上げるだけでなく、腱鞘炎（けんしょうえん）の予防策としてもおすすめです！
STEP5：忘れてはいけない「集中力を高める工夫」
執筆スピードをアップさせるノウハウを色々と説明してきましたが、執筆に取り組むベースとして集中力は欠かせません。集中して執筆に取り組むために、特にWebライターが知っておきたいことを紹介します。
仕事の時間帯を見直す
朝から晩まで1日中、集中したままでいるのは困難です。多くの人は、集中しやすい時間帯・集中しづらい時間帯があるのではないでしょうか。自分の集中力に合わせて、作業内容を割り振るようにして効率的に仕事を進めるようにしましょう。
例えば筆者の場合、朝一番は頭がスッキリしているので、頭を悩ます構成の作成や原稿の最終チェックなどにあてます。そして、昼食でリフレッシュした後、まとまった時間をとって集中しやすい午後に執筆します。集中力が切れたら、アイキャッチ画像の作成です。
人によって進めやすい方法は異なるでしょうが、段取りと時間配分は大切です。仕事が思うように進まない、という方は、こちらの記事も参考にしてください。
時間制限を設ける
締め切り時間に追われると一気に仕事が進む、という方は、集中力を高めるために時間制限を活用しましょう。
例えば、「タイムアタック」や20分集中＋5分休憩を繰り返す「ポモドーロテクニック」などがおすすめです。時間を少し意識するだけでも、集中力と作業効率が変わりますよ。
ただし、時間制限の使いすぎは燃え尽きる原因につながるので、時間制限は使いすぎ注意です。
速く執筆できて損はない
この記事では、速く書く方法をご紹介しました。速く書くための方法を実践することは、実は品質アップにもつながるということに気づいたのではないでしょうか。つまり、速く執筆することは、一人前のWebライターにとっては当たり前のスキルなのです。
慣れや経験によっても執筆スピードは上がっていきますが、Webライター初心者の段階でも知識を得てノウハウを実践することで執筆スピードの向上が可能です。紹介した方法を活用して、今日から執筆スピードアップに向けた取り組みをはじめましょう！
